続・トーン編

お待たせしました。続・トーン編です。ここでは前回よりも踏み込んだ事を紹介していきましょう。

★トーンをぼかしたいんだけど…★
 よく人物の周りとかがボヤ〜っというか、ホワ〜っとしてあるトーンがありますよね?「は?わかんぇよ」って方はこちらを見てください。パソコンのコマがそれです。パソコン周りのトーンを削ってあります。画面の反射の光も削ってます。 何で削ってるかというと、普通にカッターで。100円カッターの方が削りやすいとよく聞きますが、私はトーンカッターで削ってます(こっちに慣れてしまったから)
キレイな削り方はこっちが教えて欲しいくらいなのですが(おい)、削る時はトーンの側から、トーンの貼ってない外側に向けて削っていけば、紙とトーンの隙間に削りカスが入って汚くなるのが防げると思います。

こんな感じに斜めに削ります。端の所は汚れやすいです。削り終わったら消しゴムかけとくとキレイになるかも。削りカスがトーンの中に入っちゃっていたら、端のところを少〜し切り取っちゃいましょう。

 カッター以外の物でもトーンをぼかす事ができます。まず砂消し。砂が混じった消しゴムですね。 私は持っていませんが、これでトーンをこするとぼかし効果があるようです。

 次に紙やすりです。美術や技術の授業でたまに使いますね。あれをちょっと拝借して(え)トーンを削ってみましょう。目の細かいやすりの方がキレイにできるかも。ちなみにこれも現在は所持していません。

 最後に消しゴムです。トーンの上を消しゴムでしばらくゴシゴシとやってみてください。すると・・・段々と薄くなってきたでしょう?この方法を使うと、雲をキレイに表現できると思います。また、カッターで削った後を消しゴムでぼかすといい感じに出来上がりますよ♪カッターで思うように削れなかった場合に使うとかなり誤魔化せます(笑)むしろ最初から消しゴムでぼかした方がいいのかもしれませんが・・・(汗)やりすぎると腕が疲れますが、どうぞお試しあれ〜☆
 ただし、小さいトーンに消しゴムは、やらない方がいいです。せっかく貼ったトーンがはがれてしまう恐れがあるので。

★削りカスが邪魔★
 たくさんの箇所を削ると、どうしても大量の削りカスが出てしまいます。 削りカスをそのままにしておいて、次のトーンを貼ろうとすると、トーンのベタベタしている所に削りカスが付いちゃいませんか?そんな時は練り消しが便利です!トーンカスだけでなく、消しゴムの小さなカスの除去にもいいかもしれませんね。
 練り消しはなるべくオモチャみたいなのは避けた方がいいです。香と色が付いているようなの。 以前コーラの香りの練り消しを使ったところ、紙にコーラ色の練り消しがベタベタとくっついてしまって、あとで消しゴムで消さなければならないという羽目になったので(汗) 今はデッサン用の白い練りゴムを使っています。なかなか良い使い心地v

★トーンの上に文字を書きたい★
まずは、写植(ワープロで打った文字)を乗せたい場合。
 投稿用漫画の場合は、トーンの上に鉛筆書き…はしないでください。トレーシングペーパーという薄くて下の絵が見える紙を使ってください。トレーシングペーパーは文房具売り場で手に入りますが、無い場合はうつし紙でも代用できると思います(たぶん)。
 トレーシングペーパーはなるべく大きく使った方がいいようです。私はよくケチって小さく切って使ってましたが(汗)こんな風に。こんな事しちゃうと、紙がずれやすくなるので良くないみたいです。ちなみにトレーシングペーパーは原稿用紙の端で折り曲げて、裏にテープで貼ってくださいね。

 ペンやホワイトで書きたい場合は、これまた消しゴムを使います。 あんまゴシゴシしすぎると、薄くなってしまうので控え目に(笑) 消しゴムを使わないとインクがはじいてしまいますが、これでインクがはじくのを防げるようになります。

 最後に、小さくてはがれやすいトーンには、メンディングテープを上から貼って固定しておきましょう。 セロテープはやめとこうね。後で変色してしまうし、はがしたくなってもキレイにはがせないので。

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 とまぁ、思いつくだけツラツラと書いてみました。いかがだったでしょうか、少しは役に立ったかな? 「トーン削る時のカッターの角度や、画面を華やかにするためにはどうしたらいい?」なんてのは、教えるのが難しいというか、教えようがないというか、教えられる程知らないというか・・・(汗)とにかく自分で考えて試行錯誤してみてください!この辺は人それぞれの感覚だと思うので!

 青空的漫画の描き方に最後までお付き合いありがとうございます♪お疲れ様です(笑) 一応これで幕をとじますが、また何か裏技等発見しましたら、随時更新していきたいと思っております。それでは皆さん、漫画描きタイムを楽しんでくださいね〜☆

青空瑞希 2004.7.20


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